ドライな私
私は、自他とも認める
あぶら手(ねちゃ手)
でありました。
手をつなぐときに
「…手がジットリしている」とハンカチでコソコソ拭いたり
握手を求められそうな場面においては
それだけでますますジットリ(あぶら手の自分に緊張して)で
いつかさっぱりした手になりたいと
真剣に願っていました。
そんな私、今や34歳…
しゃきーん
指サック、そ~ちゃく!!!
紙をめくる時に
「私あぶら手だから指サックはいらない」
なんていいながらめくる、自虐プレイをしなくてもいい
乾いた指先にいつの間にかなっていました。
皮脂が減ってきたことは、なかったことにしています。
・・・・・・
しかし最近、なかったこと三昧な私。
きらんと光るプラチナな髪の毛があってもなかったことにして
笑った時に目尻付近がピシッと感じてもなかったことにして
退屈な話は笑いながらなかったことにして
失礼な電話はなかったことにして
ムッとすることを言われても『今日はご機嫌斜なのね』となかったことにして
それはそれは
自分に都合がいい生き方ができるようになってきたみたいです。
・・・・・・・・
以前も書いたけれど
村上春樹さんが
「大人になるとあんまり傷つかなくなる」
と何かのエッセイに書いていらっしゃいましたが
私もそろそろ、マスタークラスになってきたかもしれません。
・・・・・・・
でも、当時の傷つきやすかった自分の気持ちは
私も誰かを不用意に傷つけないように
忘れないようにしたいと思っています。
あと
なかったことにしてはいけないこともあることを
忘れないようにしたいと思っています。
・・・・・・・・
それにしても指サックの
へどろ色って、事務員ぽくていいですよね。
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